アマゾン・楽天・ヨドバシなどネットライフ調査の結果
ネットライフ1万人調査
日経リサーチが調査・集計した最新の「ネットライフ1万人調査」によると、最近のネット通販のトレンドが分かります。この調査では「よく利用している」サイトをファッションや家電、食料品の分野別に複数回答で聞いています。今回で4回目のこの調査ですが、今までは楽天の一人勝ちに近い調査結果だったのですが、今回は少し動きが出てきたので紹介したいと思います。
10代後半の男子はアマゾンの利用率78%
この結果が一番驚いてしまいました。10代後半というと高校生・大学生が中心だと思いますが、その次世代の男性層に関して、アマゾンの利用率が78%というのは驚異的な数字です。2位の楽天は29.3%なのでその差は50%近いということになります。
全体的な1位は「楽天市場」ですが、他の調査結果も加味すると年配層からの支持が一番高い「楽天市場」。そして40代⇒30代⇒20代⇒10代と若くなるにつれて、楽天市場の利用率は下がっています。「アマゾン」は全く逆の結果で、40代⇒30代⇒20代⇒10代と若くなるにつれて利用率は高くなっているのです。
果たして10代の若者たちはアマゾンで何を買っているんだろうと考えたとき、やはり「本やDVD」「ファッション」が多いのではないかと思います。アマゾンを選ぶ理由としては、「一度利用したことがあるから」といったシンプルな回答なのでしょう。アマゾンはネット注文から決済までがとてもスムーズで、数クリックで買い物ができてしまいますし、「商品検索もしやすい」ということもあると思います。
様々なブランドやメーカーがアマゾンでの出店を展開してきているので、ファッションや化粧品といったカテゴリーでもアマゾンの勢いは増していくと予想されます。また選択した商品をチェックしたとき、他の人がチェックした商品も見れる機能がユーザビリティを向上させている要因のひとつになっています。
ヨドバシの大躍進が見逃せない!
今回の調査でもうひとつ注目ポイントは「ヨドバシカメラ」の大躍進でしょう。IT機器・家電製品分野での利用結果は以下の通りになっています。
○1位 アマゾン 72.6%
○2位 楽天市場 54.6%
○3位 ヤフーショッピング 20.7%
○4位 ヨドバシカメラ 19.6%
1位〜3位の「アマゾン」「楽天市場」「ヤフーショッピング」は今まで通り変動はなく、それぞれ利用率ポイントを若干下げているのに対して、4位の「ヨドバシカメラ」は前回調査比で3.6%伸ばしています。当サイトの「ヨドバシカメラの送料・到着日数・配送エリア・決済方法」でも紹介していますが、ヨドバシは注文して即日〜翌日で自宅に届きます。その全国エリアカバー率も非常に高く、アマゾンを超えている実績です。
さらにヨドバシは家電やPC製品だけなく、取り扱い商品の幅を広げています。食料品や日用品などもカバーしているので、全国送料無料を一貫しているヨドバシは、アマゾンを凌ぐサービス内容になっているのです。東京都内の一部地域では最短6時間配送を始めており、ネット通販の常識を塗り替えようとしています。これからの更なる成長に期待したいですね。
まとめ
調査結果・利用者層などを考慮すると、「楽天市場」は失速してきているなぁ、と感じます。まだまだ年配層が多く利用しているので、急激に利用率が落ちることはないと思いますが、少しづつ後ろから追いつかれてきているのは確かです。これからの伸び・成長が期待できるのは、10代の利用率が圧倒的に高い「アマゾン」と、サービス内容で頭ひとつ飛び出した「ヨドバシカメラ」でしょう。
やはり優れたサービスというのは”顧客の心に届く”ということなのだと思います。今回のヨドバシカメラのように、大手の牙城を崩すのは不可能だと思われていたことでも、企業の1つひとつの積み重ねでネット通販ユーザーのハートに届くんだな、と思いました。今後の動向にも注目したいです。
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