アマゾン vs 楽天 vs オムニセブン
オムニセブンの真の目的とは?
最近オムニセブンのCMを度々見かけるようになりました。セブン&アイグループがそれだけネット通販業におけるオムニセブンの飛躍を望んでいることが分かります。ネット通販で注文した商品をセブンイレブンで受取れるという利便性だけでなく、本当の狙いはセブンへ足を運んでもらうことにあります。
ふらっとコンビニへ買い物をすると、目的の商品だけでなくついつい飲料やお菓子などに手を伸ばしてしまいます。つまり例え目的外でコンビニに立ち寄ったとしても、少なからず客単価は上がるということです。オムニセブンの目的はまさにそこにあり、ネット通販の商品を受け取りにきた人たちがついでに違う商品を買ってくれることに期待しています。
私自身はネット通販で購入した商品をコンビニで受け取るというサービスに関して、本当に消費者が喜ぶサービスであり望んでいることなのか疑問符でした。たしかに自宅で受取りたくない女性もいると思いますし、仕事で忙しいサラリーマンは職場近くのコンビニでも受取れるというメリットがあると思います。しかしそれ以上のメリットはあるのでしょうか?
気軽に返品できるのはオムニセブンだけ
最近新聞を読んでいると興味深い記事がありました。オムニセブンであればコンビニで何度でも無料で返品や交換を受け付けているということです。さらに半年以内であれば商品もタダで修理してくれます。このようなサービスはアマゾンにも楽天にもありません。まさにオムニセブンならではサービスなんですね。
例えばニッセンの商品をオムニセブンで購入する場合、ネット通販では試着ができないのでサイズに迷うこともしばしばあると思います。サイズ選択に失敗するかもしれない不安が付いてくるのがネット通販でした。しかしオムニセブンであれば異なる2つのサイズを同時に購入して、家に届いたら試着してみて、サイズが合わないほうはセブンで無料返却ということが可能になります。
サイズが合わない商品を再びダンボールに詰めて、オムニセブンのコールセンターに電話します。無料返却の手続きが完了したら、そのダンボールを最寄りのセブンに持っていけば、その場ですぐに返金されます。通常ネット通販だと返金までに数日要することが多いですが、この返却方法だとすぐにコンビニのレジから返金されるので安心感もあります。
このようなオムニセブンのメリットはまだまだ浸透しておらず、これから徐々に広がっていくことが考えられます。アマゾンや楽天、ヤフーにはなかった新たな消費者メリットがオムニセブンのなかに発見されていくようであれば、メガネット通販サイトの牙城を崩す足がかりになるかもしれません。
激化するネット通販の物流スピードとサービス
オムニセブンの新たなメリットについて書きましたが、アマゾンや楽天も新たなサービスを次々と展開しています。特にアマゾンはプライム会員向けのサービス(プライム・ビデオやプライム・ミュージックなど)に力を入れている印象です。そして両者がしのぎを削っているのが物流スピードといえるでしょう。
アマゾンは新たなサービス「プライム・ナウ」を始めました。これにより都内8区エリアに関しては、アマゾンで商品を注文して最短1時間で届くという、驚くべきスピードを実現しています。また楽天は「楽びん!」をスタートしました。都内4区エリアに関して、24時間対応で最短20分で届けるといったこれも驚異的なサービスです。
ネット通販した商品が最短で20分〜1時間で届くという時代に突入しました。ちょっと最寄りのコンビニやスーパーに買い出しにいって自宅に戻ってくる時間に劣らない時間感覚です。それもパソコンやスマホで簡単に注文できて、空いた時間は他の事に費やせる利便性もついてきます。
ここで簡単にアマゾン・楽天・オムニセブンのサービス内容をまとめてみました。項目としては「商品数」「配達スピード」「コンビニ受取り」「返品」についてです。
●商品数
・アマゾン ⇒約1億点
・楽天 ⇒約2億点
・オムニセブン⇒約180万点
●配達スピード
・アマゾン ⇒最短1時間で届く(890円の追加料金が必要)
・楽天 ⇒最短で20分で届く(390円〜770円の追加料金が必要/2500円以上の購入の場合は無料)
・オムニセブン⇒最短で12時間で届く(324円の追加料金が必要)
●コンビニ受取り
・アマゾン ⇒ローソンやファミマなど(約3万2000店舗)
・楽天 ⇒ローソンやファミマなど(約3万2000店舗)
・オムニセブン⇒セブン(約1万8000店舗)
・ヤフー ⇒なし
●返品
・アマゾン ⇒不良品は着払い返送。顧客都合は元払い返送。出店企業の商品は基準に準じる。
・楽天 ⇒出店企業の基準に準じる。
・オムニセブン⇒コンビニ返品は無料。商品を受け取った店舗で2万円未満なら即返金。
「商品数」はアマゾンと楽天がずば抜けています。「配達スピード」も両社が勝っています。しかし「コンビニ受取り」「返品」といったサービスではオムニセブンが独自の色を出しているのが分かりますね。オムニセブンを利用する人の8割が「店頭受け取り」を選択しているというデータ(セブン&アイの自社データ)もあり、そこにメリットを感じている顧客が多いことを考慮すると、今後のオムニセブンの躍進には期待したいところです。
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